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和室をベッドルームに改造

檜のフローリング、杉の壁板(本実目透かし)を貼っていきます。

室内の古い部分と新しい部分を調和させるために、
押入れの角の柱は古色を付けた。
壁の羽目板は横貼り。
和風の場合、室内は横貼り、外部は縦貼り。
洋風の場合、室内は縦貼り、外部は横貼り、
を基本と考えて方針を決めている。

構造的に重要な差鴨居は傷めたりせずに、そのまま押入れを貫通している。
新しくつけた掃き出しサッシ。
剥がれかけていた漆喰壁は焼き板で覆う。
床下の通風網も新しくする。

和室をベッドルームに改造

二間続きの和室の1室をベッドの置ける寝室に改造する。

昭和6年築。2階の高さを低く抑えた落ち着いた佇まい。
板壁部分に掃き出しのサッシをつけて、寝室から直接外に出られるようにする。
その内観、土壁2枚と柱1本を撤去する。
壁を落とすと、土台が腐ってしまっていたので差し替える。
以前置いてあった外物置の屋根からの雨水を受けてしまっていた様子。
通し柱ラインに足固め替わりの大引き受けを入れ、両側からボルト引き。
その後大引きを流していく。
元あった自然石の束石をそのまま使用。
古い家の工事の時は、見えなくなる所もなるべくその家の雰囲気に合う仕事をしたい。

木製建具(母屋丸太の増築)

外回りの木製建具を作成する。

材種は杉、作成した框の寸法に合わせて作ったペアガラスをはめ込んだ所。
スキマ風防止の為、召し合わせ部分と、建具下部にピンチブロックを付ける。
その建具の走るレール、堀商店のノイズレスレール、
色のくすんだ右のレールは再利用品。
しっかりした金物は気を付けて外せば何度も使える。
敷居板金の立ち上げは、建具に当たらないように戸ジャクリより深く掘りこんでおく。
建具が入ると途端に家らしくなる。建物の外観はもうはぼ出来上がり。
雨樋も付いた。

外壁工事(母屋丸太の増築)

都合でしばらく休工していた母屋丸太の増築の外壁が貼りあがった。

杉の荒板の目板貼り。
手前の増築部分の軒が低いので、増築前よりも建物に親しみやすさが生まれた。
明り取りの為屋根を伸ばせない所は、庇に開口部を守ってもらう。
外壁と開口部の取り合いの納まりは、それぞれ個性がでるところ。

板金工事(外便所の改修)

2021年の口開けとしての板金工事が終了。

板金屋根は、アポロ葺き耐磨ブラウン。
耐磨カラーシリーズは色合いが良いのが多い、濡れても滑りにくい、等の理由からよく使用する。
竪樋はあまり目立たないように、壁際に落とす。
右の漆喰部分は以前のまま、左の独立柱部の屋根で瓦屋根を支えている。
正面の焼き板部分は後々出入口にする予定。
垂木は吹き寄せ。成(垂木の高さ)は1寸とかなり細かい。
棟木の継ぎ手の真上が瓦屋根の隅木位置、
屋根面で上の屋根を支える。

久々の大雪

2020年12月31日は3年ぶりの大雪でした。

雪はこの後も降り続き、積雪は30cmくらいになったでしょうか。
辺りが雪に覆われると、乱反射した光が室内に入ってきて、室内の低い位置がほんのり明るい。

取付、柱建て(外便所の改修)

腐ってしまった縁側の隅木の支えを造って行く。

便所の棟木の腐っている部分を切り取り、継ぎ手加工。
棟木の新規部分は1点支えの天秤になるので、継ぎ手は追い掛け。
合わせてみて。
継ぎ手長さ八寸とかなり短い追い掛
けだが、組んでみると、
しっかりとして、充分隅木を支えられそう。
次は足元。
処分する庭石の中から使えそうな物を取って置き、根石にする。
四分ずん切りボルトをケミカルアンカーで固定。
既存の桁穴に下からスクイこんでいくので、通常の組み立てと手順が逆になる
足元をコンクリートで固める。
柱の位置が決まって、垂木まで掛けた様子。

解体(外便所の改修)

数寄屋風造りの古い外便所を撤去する。

矢羽貼りの腰貼り漆喰塗り竹を模した銅(あか)の樋など数寄屋の佇まい。
反対側から見た様子
下屋の背峰から雨漏りして、隅木、その下の外便所の棟木共に腐ってしまっている。
下屋の屋根は触らないため、外便所の棟木を補修し上の隅木を支えるようにする予定。
外壁板を外してみる。
棟木は腐っているが他の構造材は健全なので
一安心して解体に取り掛かる。
先ず 瓦と葺き土を下ろし柱にかかっている荷重を抜いてあげる。
隅木を支えている部分はまだ解体できないのでその手前まで。
柱の長さ1900mm、壁貫3段、内壁のタイルは漆喰の上にモルタル下地。
構造材も解体し、桁が下がらない様、仮柱で支えておく。

竣工(耐震補強工事)

夏の終わりから取り掛かっていた耐震補強工事が終了した。

秋晴れの空を背景に焼板の外壁が映える。
施工前の様子
そのお宅の庭には、朝日を受けきれいに色づいた蜜柑。

びわ湖ビエンナーレ

せっかく近所で「びわ湖ビエンナーレ」を開催しているので少し駆け足(自転車)でひと通り見て回ってみる。

銭湯 山の湯
銭湯ならではのハイサイドライトから溢れんばかりの光が差し込む。
袋町(元遊郭)へ向かう。
古民家を作家が演出している。
入口正面奥のガラスがとても効いている。
袋町から次の会場へ向かう途中
檜皮葺の玄関庇!
往年の繁栄を思う。
文具のむらの地下室の展示
ライティングの緊張感。
他屋外の展示も見たが作家の目を通った室内空間が印象に残った。
普段 素の状態の建築は見て歩くが作家のプロデュースした空間はとても新鮮でした。
展示品はまた次回味わう事にします。