
ギシギシ、キュッキュッと気持ちの良い音を響かせながら作業が進んでいく。


継ぎ手を組んだらすぐにコミセンを打ち込んで固めていく。

1月に山林組合から丸太を貰って来、
計画→申請→丸太皮むき→背割り→乾燥→墨付け→加工
掛けてきたかなりなエネルギーが報われる瞬間。
母屋丸太の増築の上棟を行う。
取付壁を解体し、近くに迫った上棟に備える。
現場では地業と基礎工事が進んでいる。
六甲に用事があったので時間はあまりなかったのですが寄ってきました。
角材に墨付けをしていく。
屋根面の支えの要となる昇り丸太を加工
今回の増築の重要な部材となる、母屋(もや)の加工の様子。
平成5年築の住宅を耐震診断しました。
6寸の通し柱に1尺1寸の胴差し、地棟梁の入った、しっかりした田の字構造に水廻りが取り付いた間取り。桟瓦葺き。基礎はダブル配筋の布基礎と独立基礎の複合。
上記の理由から、偏心率は0.42と悪い。
耐震側から見ると、筋交い未挿入の柔構造(通し貫、荒壁土の伝統構法)と足元の緊結という構造的矛盾、が特に気になるところ。
復元力のある柔構造は大変すばらしいが、足元が緊結されている以上、頭が大きく振られるのは決して良い事ではない。
周囲の状況から施工不可能な部分もあるが、田の字の通りに壁を追加し、1階部分の評点1.0偏心率0.15を目標に補強案1を案出する。
このプランだと和室と玄関の全てに工事範囲が及んでしまうため、別案も考案中。
今まで店舗として、活気のあった空間がくつろぎの部屋に生まれ変わる。