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間仕切りドア

トイレ入口のドアを作成する。

ドアなのでよじれ対策を考慮しフラッシュ構造にする。

芯材は解体した建具に使っていたピーラー。

ライトスコープとしてポリカを仕込み、音対策として吸音ボードを入れる。

後で塗りにくい細かい所は作りながら塗っておく。
完成した建具。部屋を出てすぐ直角方向に操作する動きになるので、
「ノブを回す」や「レバーを下げる」の1アクションを省略したく、取っ手とする。

ラタン

以前より建具にラタン(籐)を使いたいと思ってい、近江八幡にある籐を扱っている会社に話を聞きに行く。

色々な種類の籐のシートの販売、籐の家具の作成、修復 も行っている。

見せて頂いた、年代物の網代編み。色の濃い左は120~130年物。
日焼けによる変色ではなく、内部よりアク成分が染み出て色が濃くなるそう。
この会社の階段。
手すりに使われている籐は世の中で一番太い籐ということ。
左より四ツ目編、目積編、カゴ目編。
籐はインドネシア産。
社長さんより施工方法や籐の雑学など1時間ほどお話しいただく。
今回は見た目のシンプルさと扱いやすさから四ツ目編を購入
作成した建具。
4方に6mmの小穴を突き、5,5mmの丸芯(籐)で抑えている。

トイレ造作(母屋丸太の増築)

トイレの天井の換気扇隠しと明かりの為のルーバーを作る。

間隔は1:1.5くらい。
ルーバーの面(めん)は見上げた時にスッキリ見える様にタケノコ面。
取り付けた様子。
右の乳白色の部分は造り付け照明、
天井懐の都合で、「網代、ルーバー、照明」
の3段階の高さになり奥行き感が出た。
トイレの壁材。
ヒノキの小巾板。
両メスサネに目板差込。
納めやすい様、段取りを考えながら貼っていく。
部屋中にヒノキの良い香りが満ちる。
カウンターは栗。

網代編み(母屋丸太の増築)

トイレの天井の一部に使う網代(あじろ)を編む。

材種は杉、赤身の(征目 木目)白太の(征目 木目)の4種類を混ぜて編む。
楽し気な網代になった。
 
編み方は矢羽根(やばね)編み。
市松(いちまつ)編みは1枚おきに交互に編むが、
矢羽根は2枚おきに編んでいくので材料に無理が掛からずふわっと仕上がる。
なので天井などに向いている。
テンションの掛かる所(椅子の座面など)には不向きな編み方であるのが、
実際に編んでみると良くわかる。


材厚は1mm程度、編みあがった時にふっくりした印象になるように裏側に面を取ってある。
ヘギ材(割り材)では無く、鋸引き材。表面はホイールサンダーで浮造り(うづくり)。
野根板(のねいた)のヘギ材の表情を目指して「浮造り」という技法が始められたのではないかと、
手を動かしながら思う。
編みあがった表情。
網代編みに初めて取り組んでみたが、色々と思うところの多い
1日だった。

和室をベッドルームに改造

檜のフローリング、杉の壁板(本実目透かし)を貼っていきます。

室内の古い部分と新しい部分を調和させるために、
押入れの角の柱は古色を付けた。
壁の羽目板は横貼り。
和風の場合、室内は横貼り、外部は縦貼り。
洋風の場合、室内は縦貼り、外部は横貼り、
を基本と考えて方針を決めている。

構造的に重要な差鴨居は傷めたりせずに、そのまま押入れを貫通している。
新しくつけた掃き出しサッシ。
剥がれかけていた漆喰壁は焼き板で覆う。
床下の通風網も新しくする。

和室をベッドルームに改造

二間続きの和室の1室をベッドの置ける寝室に改造する。

昭和6年築。2階の高さを低く抑えた落ち着いた佇まい。
板壁部分に掃き出しのサッシをつけて、寝室から直接外に出られるようにする。
その内観、土壁2枚と柱1本を撤去する。
壁を落とすと、土台が腐ってしまっていたので差し替える。
以前置いてあった外物置の屋根からの雨水を受けてしまっていた様子。
通し柱ラインに足固め替わりの大引き受けを入れ、両側からボルト引き。
その後大引きを流していく。
元あった自然石の束石をそのまま使用。
古い家の工事の時は、見えなくなる所もなるべくその家の雰囲気に合う仕事をしたい。

木製建具(母屋丸太の増築)

外回りの木製建具を作成する。

材種は杉、作成した框の寸法に合わせて作ったペアガラスをはめ込んだ所。
スキマ風防止の為、召し合わせ部分と、建具下部にピンチブロックを付ける。
その建具の走るレール、堀商店のノイズレスレール、
色のくすんだ右のレールは再利用品。
しっかりした金物は気を付けて外せば何度も使える。
敷居板金の立ち上げは、建具に当たらないように戸ジャクリより深く掘りこんでおく。
建具が入ると途端に家らしくなる。建物の外観はもうはぼ出来上がり。
雨樋も付いた。

外壁工事(母屋丸太の増築)

都合でしばらく休工していた母屋丸太の増築の外壁が貼りあがった。

杉の荒板の目板貼り。
手前の増築部分の軒が低いので、増築前よりも建物に親しみやすさが生まれた。
明り取りの為屋根を伸ばせない所は、庇に開口部を守ってもらう。
外壁と開口部の取り合いの納まりは、それぞれ個性がでるところ。

板金工事(外便所の改修)

2021年の口開けとしての板金工事が終了。

板金屋根は、アポロ葺き耐磨ブラウン。
耐磨カラーシリーズは色合いが良いのが多い、濡れても滑りにくい、等の理由からよく使用する。
竪樋はあまり目立たないように、壁際に落とす。
右の漆喰部分は以前のまま、左の独立柱部の屋根で瓦屋根を支えている。
正面の焼き板部分は後々出入口にする予定。
垂木は吹き寄せ。成(垂木の高さ)は1寸とかなり細かい。
棟木の継ぎ手の真上が瓦屋根の隅木位置、
屋根面で上の屋根を支える。

久々の大雪

2020年12月31日は3年ぶりの大雪でした。

雪はこの後も降り続き、積雪は30cmくらいになったでしょうか。
辺りが雪に覆われると、乱反射した光が室内に入ってきて、室内の低い位置がほんのり明るい。