縁側2 カテゴリー: 古民家 改修工事 | 2021年8月8日 縁側工事の加工が済んだので現場入りする。 戸袋を撤去。 加工済の鏡板と妻板を組んで取付。座敷の床がめくられているのは、濡れ縁の支えを座敷の床下まで差し込むため。 濡れ縁の支えを床下に差し込む。縁側の下を支点に座敷の床下でクサビで抑え込む天秤構造になっている。これから組んだ濡れ縁を差し込んでいく。 納まった濡れ縁。手水鉢、庭石、戸袋、池、とのバランス。そして強度を考えながら大きさと形を決定。 支えを座敷の奥まで差し込んだのは、束柱をなくし、濡れ縁を浮いた様に見せたかったから。 濡れ縁が庭と縁側を繋ぐ。 玉石を敷き、赤石を置いたら出来上がり。 明るい庭~手水鉢~池~濡れ縁~戸袋~縁側~ほの暗い座敷がリズミカルに繋がった。
縁側 カテゴリー: 古民家 改修工事 | 2021年7月25日 以前より手水鉢付近にまとまりを付けたいとの相談を頂いていた工事に取り掛かる。 縁先手水鉢は有るものの、雑然とした状態。濡れ縁を復元し、合わせて戸袋もしっかりした物に変更、池に石を入れて整える予定。 材木市場に材料を仕入れに向かう。 鏡板は杉征の大和張り。蟻桟で板を挟み込む。 濡れ縁は六角名栗。面部分を先に斫っておいて最後に天端を斫る。 少しだけハマグリに研いだ刃で斫る。3打目で前のハツリの逆目を払う感じで。 合わせると,さざ波の様な揺らいだ表情に。 固定は吸いつき桟とボルト締め。