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木塀

「ブロック塀が倒れた時に危険なので軽い塀にしてほしい」
とのご依頼で木塀に造り変える。

柱土台は米ヒバ、大和張りの板は杉板。
雨ざらしになる為、無塗装という訳にもいかないので、何かは塗るが
いつも、何を塗るか、そして色の組み合わせ(又はクリア塗装)等は、かなり迷う。
アルミ門扉は既存のまま。
先ずはブロックの解体。
向かいのお宅にホコリが行かない様、養生もして。

ケミカルアンカー。
中が空洞の所はモルタル詰め。
端の柱の足元は基礎まで、柱落としとして、中間の柱は土台に差しコミセン打ち。
土台天端は水切れの為に山勾配をとってある。

家具

デスク、TV台、クローゼット用仕切りの置き家具を作成する

デスク、材種はキハダ、天板ハギ合わせ部に巾合わせとしてモアビをアリで仕込む

引き出しの取っ手もモアビ
色が均一なのでアクセントによくモアビを使う



蜜蝋ワックス塗り

TV台 天板はこれもキハダ
ニッチのある低めの仕切り壁は裏を洋服掛けにする予定
置き家具を作る事はあまりなく、造り付けにすることが多いが
部屋の用途が限定されてしまうため
造り付け家具はよく考えてからにしようと思う

縁側2

縁側工事の加工が済んだので現場入りする。

戸袋を撤去。
加工済の鏡板と妻板を組んで取付。
座敷の床がめくられているのは、濡れ縁の支えを座敷の床下まで差し込むため。
濡れ縁の支えを床下に差し込む。
縁側の下を支点に座敷の床下でクサビで抑え込む天秤構造になっている。
これから組んだ濡れ縁を差し込んでいく。
納まった濡れ縁。
手水鉢、庭石、戸袋、池、とのバランス。
そして強度を考えながら大きさと形を決定。
支えを座敷の奥まで差し込んだのは、束柱をなくし、濡れ縁を浮いた様に見せたかったから。
濡れ縁が庭と縁側を繋ぐ。
玉石を敷き、赤石を置いたら出来上がり。
明るい庭~手水鉢~池~濡れ縁~戸袋~縁側~ほの暗い座敷が
リズミカルに繋がった。

縁側

以前より手水鉢付近にまとまりを付けたいとの相談を頂いていた工事に取り掛かる。

縁先手水鉢は有るものの、雑然とした状態。
濡れ縁を復元し、合わせて戸袋もしっかりした物に変更、池に石を入れて整える予定。
材木市場に材料を仕入れに向かう。

鏡板は杉征の大和張り。
蟻桟で板を挟み込む。
濡れ縁は六角名栗。
面部分を先に斫っておいて最後に天端を斫る。
少しだけハマグリに研いだ刃で斫る。
3打目で前のハツリの逆目を払う感じで。
合わせると,さざ波の様な揺らいだ表情に。
固定は吸いつき桟とボルト締め。

コン柱

コン柱(外部水栓)を作成する

排水用塩ビ管の中に給水を仕込む
型枠を組んでコンクリート充填(白セメントに砂と庭土を混ぜてある)
次の日型枠を外し、欠き落としで風合いを付ける。
世の中プラスチック製のコン柱が圧倒的に多いがその気になればコン柱一つでも色々楽しめる。

間仕切りドア

トイレ入口のドアを作成する。

ドアなのでよじれ対策を考慮しフラッシュ構造にする。

芯材は解体した建具に使っていたピーラー。

ライトスコープとしてポリカを仕込み、音対策として吸音ボードを入れる。

後で塗りにくい細かい所は作りながら塗っておく。
完成した建具。部屋を出てすぐ直角方向に操作する動きになるので、
「ノブを回す」や「レバーを下げる」の1アクションを省略したく、取っ手とする。

ラタン

以前より建具にラタン(籐)を使いたいと思ってい、近江八幡にある籐を扱っている会社に話を聞きに行く。

色々な種類の籐のシートの販売、籐の家具の作成、修復 も行っている。

見せて頂いた、年代物の網代編み。色の濃い左は120~130年物。
日焼けによる変色ではなく、内部よりアク成分が染み出て色が濃くなるそう。
この会社の階段。
手すりに使われている籐は世の中で一番太い籐ということ。
左より四ツ目編、目積編、カゴ目編。
籐はインドネシア産。
社長さんより施工方法や籐の雑学など1時間ほどお話しいただく。
今回は見た目のシンプルさと扱いやすさから四ツ目編を購入
作成した建具。
4方に6mmの小穴を突き、5,5mmの丸芯(籐)で抑えている。

トイレ造作(母屋丸太の増築)

トイレの天井の換気扇隠しと明かりの為のルーバーを作る。

間隔は1:1.5くらい。
ルーバーの面(めん)は見上げた時にスッキリ見える様にタケノコ面。
取り付けた様子。
右の乳白色の部分は造り付け照明、
天井懐の都合で、「網代、ルーバー、照明」
の3段階の高さになり奥行き感が出た。
トイレの壁材。
ヒノキの小巾板。
両メスサネに目板差込。
納めやすい様、段取りを考えながら貼っていく。
部屋中にヒノキの良い香りが満ちる。
カウンターは栗。

網代編み(母屋丸太の増築)

トイレの天井の一部に使う網代(あじろ)を編む。

材種は杉、赤身の(征目 木目)白太の(征目 木目)の4種類を混ぜて編む。
楽し気な網代になった。
 
編み方は矢羽根(やばね)編み。
市松(いちまつ)編みは1枚おきに交互に編むが、
矢羽根は2枚おきに編んでいくので材料に無理が掛からずふわっと仕上がる。
なので天井などに向いている。
テンションの掛かる所(椅子の座面など)には不向きな編み方であるのが、
実際に編んでみると良くわかる。


材厚は1mm程度、編みあがった時にふっくりした印象になるように裏側に面を取ってある。
ヘギ材(割り材)では無く、鋸引き材。表面はホイールサンダーで浮造り(うづくり)。
野根板(のねいた)のヘギ材の表情を目指して「浮造り」という技法が始められたのではないかと、
手を動かしながら思う。
編みあがった表情。
網代編みに初めて取り組んでみたが、色々と思うところの多い
1日だった。

和室をベッドルームに改造

檜のフローリング、杉の壁板(本実目透かし)を貼っていきます。

室内の古い部分と新しい部分を調和させるために、
押入れの角の柱は古色を付けた。
壁の羽目板は横貼り。
和風の場合、室内は横貼り、外部は縦貼り。
洋風の場合、室内は縦貼り、外部は横貼り、
を基本と考えて方針を決めている。

構造的に重要な差鴨居は傷めたりせずに、そのまま押入れを貫通している。
新しくつけた掃き出しサッシ。
剥がれかけていた漆喰壁は焼き板で覆う。
床下の通風網も新しくする。