雪害の対応3 カテゴリー: 改修工事 | 2022年5月5日 大雪で折れてしまった軒の補修をする。 このお宅は両軒が折れてしまったため屋根をふきかえることにする。 大きく折れてしまった軒の解体は、手順を間違えると、一気に落下して2次被害につながるので、気を付けながら解体する。 破風際の垂木を残し他の垂木は15mm大きく変更する。重機を使った解体や、大人数での解体は、埃が多く近所迷惑になるので、1面ずつ進めていく。 板金屋さんは雪害対応で大忙しの為、施工まで少し間が空くかと思いルーフィングの上にブルーシートとめくれ防止の土嚢袋で養生をしておく。 垂木サイズをアップし、瓦葺きから板金葺きに変えたので建物への負担も大分軽減された。板金屋さんは大忙しの中、2日後には施工しに来てくれて大助かり。
雪害の対応2 カテゴリー: 改修工事 | 2022年4月5日 大雪で折れてしまった軒を補修する。 古い垂木を1の母屋で切り、新しい垂木をしたに差し込んでいく。部分補修なので垂木のサイズはそのまま。 垂木が細いが、垂木下端に軒天を直接貼るので、下からの補強はできないため、力のかかる軒桁部分は平金物を抱かせて補強する。
木塀 カテゴリー: 改修工事 | 2021年12月6日 「ブロック塀が倒れた時に危険なので軽い塀にしてほしい」とのご依頼で木塀に造り変える。 柱土台は米ヒバ、大和張りの板は杉板。雨ざらしになる為、無塗装という訳にもいかないので、何かは塗るがいつも、何を塗るか、そして色の組み合わせ(又はクリア塗装)等は、かなり迷う。アルミ門扉は既存のまま。 先ずはブロックの解体。向かいのお宅にホコリが行かない様、養生もして。 ケミカルアンカー。中が空洞の所はモルタル詰め。 端の柱の足元は基礎まで、柱落としとして、中間の柱は土台に差しコミセン打ち。土台天端は水切れの為に山勾配をとってある。
縁側2 カテゴリー: 古民家 改修工事 | 2021年8月8日 縁側工事の加工が済んだので現場入りする。 戸袋を撤去。 加工済の鏡板と妻板を組んで取付。座敷の床がめくられているのは、濡れ縁の支えを座敷の床下まで差し込むため。 濡れ縁の支えを床下に差し込む。縁側の下を支点に座敷の床下でクサビで抑え込む天秤構造になっている。これから組んだ濡れ縁を差し込んでいく。 納まった濡れ縁。手水鉢、庭石、戸袋、池、とのバランス。そして強度を考えながら大きさと形を決定。 支えを座敷の奥まで差し込んだのは、束柱をなくし、濡れ縁を浮いた様に見せたかったから。 濡れ縁が庭と縁側を繋ぐ。 玉石を敷き、赤石を置いたら出来上がり。 明るい庭~手水鉢~池~濡れ縁~戸袋~縁側~ほの暗い座敷がリズミカルに繋がった。
縁側 カテゴリー: 古民家 改修工事 | 2021年7月25日 以前より手水鉢付近にまとまりを付けたいとの相談を頂いていた工事に取り掛かる。 縁先手水鉢は有るものの、雑然とした状態。濡れ縁を復元し、合わせて戸袋もしっかりした物に変更、池に石を入れて整える予定。 材木市場に材料を仕入れに向かう。 鏡板は杉征の大和張り。蟻桟で板を挟み込む。 濡れ縁は六角名栗。面部分を先に斫っておいて最後に天端を斫る。 少しだけハマグリに研いだ刃で斫る。3打目で前のハツリの逆目を払う感じで。 合わせると,さざ波の様な揺らいだ表情に。 固定は吸いつき桟とボルト締め。
板金工事(外便所の改修) カテゴリー: 改修工事 | 2021年1月9日 2021年の口開けとしての板金工事が終了。 板金屋根は、アポロ葺き耐磨ブラウン。耐磨カラーシリーズは色合いが良いのが多い、濡れても滑りにくい、等の理由からよく使用する。 竪樋はあまり目立たないように、壁際に落とす。右の漆喰部分は以前のまま、左の独立柱部の屋根で瓦屋根を支えている。 正面の焼き板部分は後々出入口にする予定。 垂木は吹き寄せ。成(垂木の高さ)は1寸とかなり細かい。棟木の継ぎ手の真上が瓦屋根の隅木位置、屋根面で上の屋根を支える。
取付、柱建て(外便所の改修) カテゴリー: 改修工事 | 2020年12月8日 腐ってしまった縁側の隅木の支えを造って行く。 便所の棟木の腐っている部分を切り取り、継ぎ手加工。 棟木の新規部分は1点支えの天秤になるので、継ぎ手は追い掛け。 合わせてみて。 継ぎ手長さ八寸とかなり短い追い掛けだが、組んでみると、しっかりとして、充分隅木を支えられそう。次は足元。 処分する庭石の中から使えそうな物を取って置き、根石にする。四分ずん切りボルトをケミカルアンカーで固定。 既存の桁穴に下からスクイこんでいくので、通常の組み立てと手順が逆になる 足元をコンクリートで固める。 柱の位置が決まって、垂木まで掛けた様子。