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耐震補強工事4

順番に足固めを挿入していく。

手順を考えながら組んでいく。
横架材の入っていない土壁はしっかり土壁が効くように、
壁貫を二つ割り材で挟み込み隙間を土で埋める。

耐震補強工事3

補強に必要な部分に柱を足していく。

新しく挿入する柱に土壁を付ける貫穴の加工をする。
基礎のない石場建ての家の補強は、筋交いやベニヤではなく、
柔軟性のある土壁で補強するのが良い。

差鴨居には、柱を差すほぞ穴と、
柱を引き寄せるコミセンの加工をする。
柱と貫を差しコミセンを打ったところ。
土壁がしっかり差鴨居につくように
溝になっていた、中樋端(ナカヒバタ)を欠き取ってある。

耐震補強工事2 

下屋の天井補強が終わったので、床を起こしていく。

正面に杉板壁の収納と、その左の漆喰壁の仏間の天井を補強した。
足元は構造的にはほとんど繫がっていない状態。
奥に見える縁側部分の大引き受けの丸太も
しっかりした足固めに交換することになった。
順番に解体していく。
奥の間の床はシロアリにやられているため、
蟻害を受けている部分は全て交換又はハギ合わせをする。

耐震補強工事

石場建ての住宅の耐震補強を行う。

滋賀県で「田舎建ち」又は「本建ち」と言われる、田の字型の石場建て民家
1階の補強工事は、各通し柱の足元を大きめの木材で緊結する事と、
壁の追加、及びダンパーの設置をする。
床を解体する前に下屋の天井裏の補強工事をする。
取り付ける梁がないところは、新しく梁を追加してダンパーを取り付ける。
天井を貼ったら、床を起こしに取り掛かる。

竣工

本体工事の完了。付帯工事を残してはいるが、生活が始められる状態になり。
竣工。

ダイニングより畳コーナーを見る。
左の障子の奥はピアノコーナー。
腰掛けるのに良い高さの障子が程よい仕切りになっていて心地よい。
畳コーナーよりダイニングコーナー(左側)を見る。
各コーナーが気持ち良くつながる。
階段の奥に見えるのは、3畳の小上がりスペース
(テレビを見たりゴロゴロできるスペース)

籐貼りの建具が異国情緒を添える。
その小上がり3畳のスペース。
窓枠は変えていないので、畳の縁の色をその色にあわせて、
落ち着ける雰囲気になった

籐の建具。
框は杉、取っ手はモアビ。
框に小穴を突いて籐の丸心で抑え込んでいる。
玄関を室内より見る。
木の色と壁の漆喰が型ガラスを通した光に
柔らかく照らされて静かな気持ちになる。

右に飾り棚が少し見える。
その飾り棚
壁の漆喰の素朴な塗肌が良くわかる。
棚板はケヤキ (以前の玄関框を使って作成した) 。

1階(続続)造作工事

1階各場所の造作工事を進めていく。

1階造作工事も大体仕上がって来。
全容が見えてくる。
リビングに付属する小上がりの3畳の全景。
明障子は横桟無し
朝鮮風なテイストにも感じる。
その小上がり下は収納になっている。
引き出し取っ手はモアビ。
玄関から室内を見る。
ステンドグラスが訪問者を迎えてくれる。
左のガラス引き戸は使いまわし。
削り直して戸車と引手を交換した。
玄関引き戸もはまり、畳コーナーの壁塗りの材料(砂漆喰)を練っているところ。
畳コーナーの壁塗りは本職の左官屋さんにお願いする。

1階(続)造作工事

各場所の造作工事を進めていく。

作り付けの洗面コーナー
洗面ボウルは以前のものを使いまわす。
玄関枠

玄関引き戸は無垢板(ニヤトー材)
玄関網戸は杉で作成する。
トイレの床は土間打ちで胸の高さまでタイル貼り。
キッチン出窓のタイル目地詰め。
目地モルタルをふき取ったところ
床框(?)は杉の間伐材。

1階造作工事

天井が仕上がったら、各場所の造作工事を進めていく。

畳コーナーの鴨居と長押の取付

奥に見える壁の断熱材はネオマフォーム
床と、土壁を落とした壁部分に使っている。
畳コーナー(京間4.5畳)
鴨居を付けたら、傷を付けない様に養生をまいて。
コーナーの床柱と長押の一部(茶色の濃い部分)はそのまま残して
新しい材料と組み合わせている。


耐震補強用の筋交いがたくさん見える。
このお宅は、筋交い24箇所、構造用合板39箇所の補強をした。

1階の下地工事

2階がほぼ出来上がったので1階の内装の下地工事にかかる。

内部足場の高さを、天井工事のしやすい高さに下げる。
こういった微調整には単管足場が向いている。
キッチンは天井の形に変化をつけて、
実際の寸法より体感はゆったり感じる。

2階仕上げ

2階の造作工事が大体終了する。

床、天井、枠は全て杉の無垢材。
壁は漆喰塗でお客さんのDIY!
間仕切り部分は仕切らないときはなるべく
一空間になるように3本の引き込み戸。
壁の漆喰の肌理の粗い塗肌と杉の無垢板とあいまって
とても親し気な、包み込まれるような感じを受ける。

階段室は杉に囲まれてとても良い雰囲気。
少し形を工夫した階段手すりも、
まあまあ握りやすい。
階段手摺の詳細。
手すりは栗材
ブラケットは元玄関框に使われていたケヤキ材