彦根市民会館 カテゴリー: 建築探訪 身辺雑記 | 2020年9月1日 今朝の新聞に彦根市民会館の解体の決定の記事が載っていました。 軒の厚み、軒の出具合、1階と2階の高さの比、2階回廊の出具合などとても感じの良いバランスでまとまっていて好きな建物でした。名建築の京都会館や東京文化会館(どちらも前川国男)を彷彿とさせ、近所にこういう建物がある事を嬉しく思っていました。 背面のボリュームある姿も魅力的。(写真は全て令和2年2月頃)
アアルト展(於竹中大工道具館) カテゴリー: 建築探訪 身辺雑記 | 2020年6月20日 六甲に用事があったので時間はあまりなかったのですが寄ってきました。 上品なたたずまいの道具館の門。今度ゆっくり来館できるときにじっくり見たい。 受付をして振り返るとイージーチェアの座板の展示。 有名な脚部の仕口部分。 スケッチのラインが書き始めから美しい。 形成合板をレリーフにデザインしてしまっている。 上のレリーフは、この部分。まだ部品になる前の段階。 そのスケッチ。ランドスケープデザインの配置図のよう。きっとミクロもマクロも同じくらいのエネルギーでデザインしているんだろう。きっと楽しんでいるんだろう。 どの家具も美しい。その前に部品一つ一つが美しい。材料の段階からたっぷりと愛情を注がれてデザインされているのが良くわかる。巨匠と呼ばれる建築家が部品の先っぽをスケッチしてニコッとしていると思うと身近に感じ、とてもうれしくなってくる。 家に帰ってから、改めて写真集を見ると、画面の細部に至るまで全てに目が行き届いている。恐いくらいのエネルギー! 日本にアアルト建築、無いのが残念です。
カトリック宝塚教会 カテゴリー: 建築探訪 | 2020年3月27日 仁川に用事があったので、帰り道に寄りました。 閉場時間にあと少しという所でしたが、「ごゆっくり見て下さい」と仰って下さり、見学させて頂く。 フランスのロンシャン教会に行けることは、きっと無いと思うが、「似た質の感動なんだろうな」などと思いながら光の揺らぎに見入る。 見返した時の,手の届きそうな中2階の親密さ,円筒のボリュームに心つかまれる。軽井沢のパウロ教会の円筒とはまた違った感動。 艶っぽいデザインのブラッケットからも 街角に溢れているブロックからも アンコがしっかり入ったイグサロープの座り心地からも、たくさんの元気をもらいました。 雨落ちと玄関の欄間。教会事務所の方本当にありがとうございました。