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カテゴリー「母屋丸太の増築」記事一覧

外回り工事(母屋丸太の増築)

カテゴリー: 母屋丸太の増築  |  2020年8月20日

上棟後の外回り工事が順調に進んでいる。

室内になる部分の屋根には遮熱シート敷き
通気孔の開いた面土板からシート上面を空気が伝い
取付部分の排気口から熱い空気が排出される。
通気孔の開いた面土板
その裏は防虫網貼り
屋根仕舞いが終わると、室内からの景色が一変し、部屋のイメージに近くなる。
壁を塞ぐ前の様子。
遮蔽物が無いので視線の抜けも良く、
木組みが贅沢な前景になる魅力的な工程。
母屋鼻は白く塗装、破風板には丸太の半割を使用。
屋根断熱材は羊毛。
外回り建具の枠の加工。
鴨居の溝の内側を削る「脇取鉋」と「底取鉋」(大工の年季明けの折に頂いた大阪シャクリ)
取り付けられた建具の枠。3本溝は内側2本が引違ガラス戸、外側1本が網戸。
網戸のみ引き込みにして、景色に網が入り込まないようにしている。

上棟(母屋丸太の増築)

カテゴリー: 母屋丸太の増築  |  2020年7月29日

母屋丸太の増築の上棟を行う。

梅雨明けまであと少しの薄曇りの日.
熱くも無く絶好の日和。
組み立て易さを考え後戻りの無いように組み立てていく。
長ほぞに差した鼻栓。組み立て時に木材どうしが離れないようにするクサビ。
叩くと材が引き寄せられる。
横の2つの穴はコミセンの穴。
増築部の背骨となる昇り梁を組むところ。
重いので木材とベニヤで足場を作り脚立と飼木で少しずつ上げていく。
昇り梁の渡りアゴを落とし込んでいる所。
昇り梁を掛矢(カケヤ)で叩いてしっかり落としたら、枕梁とボルトで緊結。
納まった昇り梁。
梅雨時の湿気がすごいので、狂いやカビを防止するため、
加工した後サランラップを巻いていた。
昇り梁が納まったらペースアップ。
ホゾや仕口の摩擦音ギシッギシッ、キュッキュッ
と気持ちの良い音を響かせながら仕事が進んでいく。
一気に今回の工事の主役の材料の母屋丸太を組んでいく。
手前より1の母屋、2の母屋と順番に組んでいく。
継ぎ手を組んだらすぐにコミセンを打ち込んで固めていく。
4の母屋が納まり、組みあがった様子。
1月に山林組合から丸太をもらって来、
計画→確認申請→丸太の皮むき→丸太の背割り→木材人工乾燥→墨付け→木材加工と
掛けてきたかなりなエネルギーが報われる瞬間。
明日、垂木を掛けてしまうと見られなくなる景色。
シャチ栓の出っ張りは切ってしまって見えないが、
コミセン、割クサビが構造をしっかりと固めている様子がわかる。
屋根が無いからこそ味わえる、丸太の陰影。
材木屋で売っている磨き丸太とはまた違った、素朴な表情。
この後、母屋の鼻を切りそろえ、垂木の通りを確認して明日に備える。

上棟前準備(母屋丸太の増築)

カテゴリー: 母屋丸太の増築  |  2020年7月25日

取付壁を解体し、近くに迫った上棟に備える。

突然雨が激しく降ってくるので壁、基礎のシート養生をしっかりと。
手前のブルーシートは刻み終わった木材。
振り返るときれいな夕焼け。
そろそろ梅雨も明けるか。

基礎工事(母屋丸太の増築)

カテゴリー: 母屋丸太の増築  |  2020年7月1日

現場では地業と基礎工事が進んでいる。

タコで突き固めていく。
型枠には解体したウッドデッキを使用。
少し面(メン)を取って、コンクリートにガサッとした表情をつけるつもり。
型枠を組んだ様子。
立ち上がりは低いが生コンの圧に負けない様に控えはしっかりと。
生コン打ちの様子。
敷地が狭かったがミキサーから直接シュート出来て大助かり。
敷地前のグレーチングを外して作った、お手製タンパーが大活躍。

型枠を外した様子。
コンクリートの養生には梅雨時のジメッとした気候は丁度良い。
基礎コンクリート立ち上がり部分の表情。
ツルッと仕上がった基礎もキレイだが、こちらは素朴な感じ。

墨付け(母屋丸太の増築)

カテゴリー: 母屋丸太の増築  |  2020年6月10日

角材に墨付けをしていく。

刻む段階になってあいまいな所が無い様に、確実に墨付けをしていく
写真は、「長ほぞ、鼻栓引き、コミセン打ち」部分の墨
昇り丸太の渡り部分。その下には柱のコミセンがささる。
仕口の情報が書かれた手板。この板を定規にして墨付けをしていく。
番付けは半間(約90cm)毎にタテ「いろはに…」ヨコ「一二三四…」
「又ろ五」とは「ろ」と「は」の間の「五番通り」のこと。
木材に線を引いたり文字を書いたりする道具、墨壺と墨差し。

昇り丸太(母屋丸太の増築)

カテゴリー: 母屋丸太の増築  |  2020年5月23日

屋根面の支えの要となる昇り丸太を加工

地松末口6寸
チョウナで大雑把な面を取って行く。
木口付近はハツリにくい。
その後は電気カンナで形作る。
束をヒカリ付ける。所定の高さより下げすぎないように慎重に。
四の母屋
三の母屋
ニの母屋
一の母屋は束が入らず、渡りアゴ掛け。

束のホゾ穴掘り(母屋丸太の増築)

カテゴリー: 母屋丸太の増築  |  2020年5月4日

束(つか)の入る、ホゾ穴を掘っているところ。

目の前に打ち付けた棒が垂直の目安。
中を盗み(すき取り)すぎない様、真っ直ぐ鑿を打ち下していく。
キレイに掘られたホゾ穴。
木開き(ホゾの巾)は墨半分、含み(ホゾの厚み)は墨払い気味で加工。
そのホゾ穴に入る束のホゾ。
束を差し込んだ様子。貫通したホゾの先が見える。
コミセンの穴。
こちらは細いキリと鑿で慎重に掘っていく。

木の加工(母屋丸太の増築)

カテゴリー: 母屋丸太の増築  |  2020年4月30日

今回の増築の重要な部材となる、母屋(もや)の加工の様子。

母屋を支える束(つか)の数が少ないので継ぎ手はしっかりと「追い掛け大栓継ぎ」
継ぎ手の加工の済んだ丸太が次の工程を待っている。
組み立てまでまだ日数がかかるので、狂いの出ないよう型をはめておく。
直接風に当てたくないので、タオルでもまいておく。

背割りのクサビ(母屋丸太の増築)

カテゴリー: 母屋丸太の増築  |  2020年4月15日

木作りの下準備として柱の背割りにくさびを差し込む。

柱を並べてクサビを差し込んだ様子。

柱の背割りを開かせてから四角に木作りをする。
後々の木の乾燥収縮での狂いを少なくするため1度無理やり台形にする。
クサビは背割りに差し込んだまま。

クサビの出っぱり部を切っている所。
青空の下作業をしているが、木作り後は割れや狂いを防ぐため、なるべく直射日光に当てないように。

木材の人工乾燥(母屋丸太の増築)

カテゴリー: 母屋丸太の増築  |  2020年3月2日
皮むきの終わった丸太を人工乾燥にかけました
乾燥してくれた製材所
3つある銀色のコンテナが乾燥機


ここの乾燥機は高温乾燥、中温乾燥、に対応しています。
高温乾燥は120°まで温度を上げ、中温乾燥は60°まで温度を上げる。
◦高温乾燥(4寸角檜)の手順
 1 : 60°位から徐々に上げて120°にしていく、この間に木の外側(白太)の部分
  が柔らかくなる。
 2 : 120°で前の工程で柔らかくなった木の外側部分の水分を抜いていく。
  この時柔らかくなっていた外側部分は固くなっていく。
  ここの製材所では120°の工程で30時間蒸す。
 3 : 20°づつ温度を下げていく。この段階で内部(赤身)の水分が抜けてい 
   く。(この工程で木の表面に割れの出る可能性がある。)
 4 : 扉を少し開き外気となじませ乾燥終了。
 この間4~5日
 

扉を少し開けて外気となじませている所


高温乾燥材は内部割れが酷く、大工が加工する材としては不向きと思っていました。しかし一概に不向きという訳ではなく高温乾燥にも幅があり、その違いは上記の「2」の工程での120°で蒸す時間。
この時間が長いほど次の「3」の工程で発生する外部割れのリスクが少なくなる。120°で蒸す時間の長い事業所は3~4日120°で蒸し続けるという。そうすると外部割れはほとんど無く見た目は綺麗、その代わり内部割れは酷く加工は不可能な材料となる。(そのまま使うのであれば強度には問題なし)
この製材所は経験から120°工程を30時間とし、その高温乾燥材は、ほんの少しの内部割れ、外部割れはあるものの、加工には十分適応するものであった。
乾燥後の含水率には差が無く、あくまで見た目の問題。
「人口乾燥というと温度ばかりが話題になるが風の強弱、向き、材の置き方などでも大分違うよ」と製材所の方は言っている。
今回は中温乾燥で温度60° 工程10日間でしてもらう。

乾燥させる材の敷木に使っているヒノキ。何十回も乾燥機で蒸され焦げていた。

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大工 穐元

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