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アアルト展(於竹中大工道具館)

六甲に用事があったので時間はあまりなかったのですが寄ってきました。

上品なたたずまいの道具館の門。今度ゆっくり来館できるときにじっくり見たい。
受付をして振り返るとイージーチェアの座板の展示。
有名な脚部の仕口部分。
スケッチのラインが書き始めから美しい。
形成合板をレリーフにデザインしてしまっている。
上のレリーフは、この部分。
まだ部品になる前の段階。
そのスケッチ。
ランドスケープデザインの配置図のよう。
きっとミクロもマクロも同じくらいのエネルギーでデザインしているんだろう。
きっと楽しんでいるんだろう。
どの家具も美しい。その前に部品一つ一つが美しい。
材料の段階からたっぷりと愛情を注がれてデザインされているのが良くわかる。
巨匠と呼ばれる建築家が部品の先っぽをスケッチして
ニコッとしていると思うと身近に感じ、とてもうれしくなってくる。
家に帰ってから、改めて写真集を見ると、画面の細部に至るまで全てに目が行き届いている。
恐いくらいのエネルギー!
日本にアアルト建築、無いのが残念です。

墨付け(母屋丸太)

角材に墨付けをしていく。

柱、梁巾3.5寸と細いので、コーナー部は短ほぞボルト引き。
昇り丸太の渡り部分。その下には柱のコミセンがささる。
仕口の情報が書かれた手板。この板を定規にして墨付けをしていく。
番付けは半間(約90cm)毎にタテ「いろはに…」ヨコ「一二三四…」
「又ろ五」とは「ろ」と「は」の間の「五番通り」のこと。
木材に線を引いたり文字を書いたりする道具、墨壺と墨差し。

昇り丸太(母屋丸太)

屋根面の支えの要となる昇り丸太を加工

地松末口6寸
チョウナで大雑把な面を取って行く。
木口付近はハツリにくい。
その後は電気カンナで形作る。
束をヒカリ付ける。所定の高さより下げすぎないように慎重に。
四の母屋
三の母屋
ニの母屋
一の母屋は束が入らず、渡りアゴ掛け。

束のホゾ穴掘り(母屋丸太)

束(つか)の入る、ホゾ穴を掘っているところ。

目の前に打ち付けた棒が垂直の目安。
中を盗み(すき取り)すぎない様、真っ直ぐ鑿を打ち下していく。
キレイに掘られたホゾ穴。
木開き(ホゾの巾)は墨半分、含み(ホゾの厚み)は墨払い気味で加工。
そのホゾ穴に入る束のホゾ。
束を差し込んだ様子。貫通したホゾの先が見える。
コミセンの穴。
こちらは細いキリと鑿で慎重に掘っていく。

木の加工(母屋丸太)

今回の増築の重要な部材となる、母屋(もや)の加工の様子。

母屋を支える束(つか)の数が少ないので継ぎ手はしっかりと「追い掛け大栓継ぎ」
継ぎ手の加工の済んだ丸太が次の工程を待っている。
組み立てまでまだ日数がかかるので、狂いの出ないよう型をはめておく。
直接風に当てたくないので、タオルでもまいておく。